イベント内容
日本では、人と会ったときにまずお辞儀をします。電車に乗るときは、降りる人が全員降りるのを待ってから乗ります。混雑した通勤電車では押し合いながら詰めるのが当たり前です。電車内では携帯電話で通話することは禁止されています。エスカレータは立ち止まって乗りましょうと書かれていますが、利用する人たちはみな片側に立ち、歩く人のために道を譲っています。
このような、日常何気なく行っている「ふるまい」は、いったいどうやって作られのでしょうか? 人はなぜお辞儀をするのでしょうか? 電車の乗り方はいつどのように決まったのでしょうか? ふるまいは私たちが普段何気なく行っているとても身近な行為ですが、学問としてこれに取り組もうとすると、1つの学問で考えるより、様々な専門領域から横断的に考える必要がありそうです。
今回のQWSアカデミアでは、QWSを拠点として活動する「ビヘイビアプロジェクト」と共同で、この「ふるまい」の謎に迫ります。
ビヘイビアプロジェクトは、日中韓3カ国のダンサー6名が身体表現の専門家として各国のふるまいを比較観察・収集・実験をしていく、実践型アートプロジェクトです。活動の様子はドキュメンタリー番組、パフォーマンス、展示として発表されます。
この活動は、認知科学、歴史、哲学、経済学、デザインなど様々な分野の研究者と共同でプロジェクトを進めてられており、今回はQWSアカデミアと共同で、早稲田大学の細馬宏通教授を交えて「私たちのふるまいはどうやって作られたのか?」という問いに取り組みます。
ふるまいは、私たちにとって身近な課題であると同時に、社会の姿を映し出す鏡のような存在です。公共空間や職場、教育や家庭内のふるまいを1人ひとりが変えていけば、社会の有り様も大きく変化してくきっかけになるかもしれません。
今回の問いは「ふるまい」の根源を探求する取り組みであると同時に「未来の暮らしやすい社会のために私たちはふるまいを再設計できるのか?」というチャレンジにもなるはずです。
【スケジュール】
19:00-19:15 はじめに (15分)
QWS / QWSアカデミアの紹介
朝日透(早稲田大学)|ふるまいの科学
中澤大輔(ビヘイビアプロジェクト)|プロジェクト紹介
19:15-19:45 ゲストトーク(30)
細馬宏通(早稲田大学)
複数の人が集まる場所で起こる身体動作を紐解く(仮)
19:45-20:05 ゲストを交えたQ&A(20分)
20:05-20:50 ワークショップ|身近なふるまいを振り返る(45分)
20:50-21:00 まとめ(10分)
今後のお知らせなど
応募に関する情報
対象者 | 全年齢 |
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応募条件 | 社会人、学生、アーティスト、ふるまいに興味のある方は、年齢に関係なくどなたでも大歓迎です。 |
開催場所 | 渋谷スクランブルスクエア15F SHIBUYA QWS クロスパーク 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-24-12 |
イベント日程 | 2024年4月24日(水) |
参加費 | 無料 |
応募締切 | 定員:60名 |