差別にうんざりしてる?同世代の仲間と世の中を変える方法を考え、アクションを起こそう! 「ふぇみ・ゼミ U30 サマー・ワークショップ 2022」

差別にうんざりしてる?同世代の仲間と世の中を変える方法を考え、アクションを起こそう! 「ふぇみ・ゼミ U30 サマー・ワークショップ 2022」
開催地域
東京都
対象
全年齢
開催日
2022年8月29日(月)~
応募期限
09月05日

イベント内容

ふぇみ・ゼミは9月29日~9月4日にかけて、同世代の仲間とプラカードを作ったり企画を立てたりしながら、世の中の変え方について考えるワークショップを開催します。
4回のオンライン事前レクチャーのあと、最終日に対面でワークショップを行う5日間のプログラムです。

フェミニズムに関心があるけれど社会運動に参加したことがない若い世代に向けて、社会を変える次の一歩を踏み出すために企画しました。
事前レクチャーで様々な社会運動がどのように担われてきたのかを学び、ワークショップでは実際にデモ/イベントの企画を行います。
30歳以下の若い世代向けのワークショップではありますが、事前レクチャー部分の録画は年齢制限なくご視聴いただけます。

応募に関する情報

対象者 全年齢
応募条件 リアルタイム参加は30歳以下の方に限ります。
講義部分のみ、30歳以上の方も録画でご参加いただけます。
開催場所 2022年8月29日(月)~2022年9月4日(日)10:30~20:00はハイブリッド開催。
会場:東京都北区赤羽周辺(参加者に後日通知。)

2022年8月29日(月),31(水), 9月1日(木),3(土)はZoomオンライン開催。
イベント日程 2022年8月29日(月)~
参加費 30歳以下 通し券:2000 円
2022年度U30連続講座 受講生通し券:1500円
30歳以上の方の事前セミナー録画通し券:6500円
30歳以上のふぇみ・ゼミ寄付者事前セミナー録画通し券:5800円
事前セミナー単発視聴券:1700円
応募締切 2022年9月5日(月)23:55締切。
(申し込み時に既に開催された講座またはワークショップは後から配信にてご視聴いただけます。)

その他

<プログラム>

事前レクチャー(録画配信有)

①8/29(月) 19:0020:30
「アートでアクションーゆる・ふぇみカフェとヴァギナ・モノローグス」講師:熱田敬子(ふぇみ・ゼミ運営委員)

アートや演劇の手法は社会運動にとって重要です。アートや演劇にとっても社会問題・社会運動との関係は重要な創作の糧になってきました。
2014年から開催された、ゆる・ふぇみカフェは「手をつなぐ前に、知り合おう」をキャッチフレーズに、アートや演劇、映画、アクティビストや研究者のトークをカフェ形式で行い、「お茶を飲みに行くように」ジェンダーに触れる機会を作ってきました。
異なる人同士が一緒にいるというのは、簡単なことではありません。
様々な工夫が必要とされ、多くの問題に直面します。それこそが「クリエイティブ」な運動を産むのです。

また、中国で盛んにおこなわれている創作ヴァギナ・モノローグス運動は、シス・ヘテロに限らない多様な身体の持ち主が、身体の痛みについて語り、自らの身体を取り戻すフェミニズム運動の入り口となっています。
そこで演劇はどのようなツールになっているのでしょうか?

この回では、ゆる・ふぇみカフェと中国の創作ヴァギナ・モノローグス上演運動の2つの事例から、アートと運動について考えます。

②8/31(水)19:0020:30
「ウィメンズ・マーチの作り方」
濱田すみれ(ウィメンズ・マーチ東京実行委員会)

2017年から毎年38日の国際女性デーに開催している「ウィメンズ・マーチ東京」は、ジェンダーに基づく差別や暴力に反対するデモ行進です。毎年、実行委員会を立ち上げて実施している、このマーチについて、これまで大切にしてきたことやデモを主催する際に気をつけていることなどを共有します。

9/1 (木) 19:0020:30
「広報と運動資金調達の進化系ー『朝鮮学校物語』の翻訳出版の相乗効果」梁・永山聡子(ふぇみ・ゼミ運営委員)

みなさんは、高校に通う費用は「誰」が支払っていたのかご存知でしょうか?
ある年を境にして、入学した99%以上の人々は「税金」で高校に通うことができました。

2010年から開始された高校の教育費用を国家が負担する「高校無償化」(高等学校等就学支援金制度)】しかし、すべて高校生に適用されたわけありません。
朝鮮学校の学生が排除されていることをご存知でしょうか?世界的にみても、前代未聞で時代錯誤な制度設定について多くの人々が怒り、憤りの「声」をあげてきました。
今回は、報告者が大学院生時代に東京朝鮮高校無償化裁判闘争の支援団体で活動してきた経験をお話します。

<無償化以前に知ってもらわなくてはいけないこと>
在日朝鮮人のこと、朝鮮学校のことが理解されない状況では、人々にこの制度の差別性を理解することができないだろうと考え、まず、韓国国内の社会運動内部から韓国語で「朝鮮学校物語」が出版され、反響の多きさを受けて、日本語翻訳し出版しました。

この出版過程で「長らく差別があるのに、日本で知られていないことを、どう日本の文脈で伝えるのか」など運動内部でも新たな「伝え方」への意識が変化しました。

さらに、重要だったのが「書籍として発売」することで、必ずしも社会問題、社会運動にコミットメントしていない人へのアクセスがしやすくなり、また教育機関でも正当性が担保されたことです。

「寄付」文化が広がってない日本社会では、「モノと交換」することで「寄付」しやすい状況も生み出しました。

何よりも、一般流通に載せることで、全国で手に取りやすくなり、差別問題、社会運動にこれまで触れてこなかった人々にも波及。
出版不況、活字離れが加速するなか、異例の部数が売れています。

その売上は、さらなる運動資金の一部となり、自分達の手で自分達の言葉で自分達で資金を調達する意味を見出しました。

その後、世界に差別の問題性を知ってもらうために、国連での訴えのサポートになるように、英語翻訳(こちらは出版ではなくWebサイト http://urihakkyo.org/)

英語版フライヤーの作成をし、世界発信をしてきました。この経費はすべて日本語版の売り上げから賄いました。
英語版を作る過程で韓国語版、日本語版とはことなる文脈が要求され、そのミッションを果たすために新たな展開が求められ、進めました。
また、ヘイトスピーチ対策も専門家にアドバイスをもらうなどしました。

・戦後日本が先送りにしてきた歴史的な差別問題については、既存の運動団体のノウハウを。
・現代の人権基準から考える制度的な差別問題については、市民生活と隣り合わせの方法を。
・トランスナショナルな課題へと提起する際には、多言語化と多文化文脈を。以上のような展開をお話します。

参考記事
・〈明日につなげる無償化裁判がもたらしたもの〉東京弁護団 朝鮮新報社
https://chosonsinbo.com/jp/2022/06/21-93/
・東京朝鮮高校生の裁判を支援する会  http://mushokashien.blog.fc2.com/

④9/3 (土) 10:3012:00
「運動の中のバリアフリー」飯野由里子(ふぇみ・ゼミ運営委員)

イベントや講座やアクションを企画するとき、そこに障害のある人も参加するだろう可能性を、あなたはどの程度見積もっていますか?もし「これまで障害のある人は来なかったから、今回も来ないだろう」と考えているのだとしたら、それは問題です。
本講座では、16年間にわたり障害のある人と日常的に働いてきたスピーカーの経験をもとに、よりアクセシブルでインクルーシブな場づくりのために押さえておきたい考え方や具体的なヒント・方法を紹介するとともに、「バリアフリー化」が社会運動自体にもたらしうる効果についてお話しします。

9/4(日)ワークショップ

(リアルタイム参加のみ・ハイブリッド開催だが、対面参加を推奨)会場:東京都北区赤羽周辺(参加者に後日通知)

10:3012:00 プラカード作りと自己紹介
12:00~13:30 ランチタイム休憩
13:3015:00 グループワーク①
・フォーラムシアター グループ
・デモ/イベント企画 グループ
・SNSカードニュース グループ
15:3016:00 休憩
16:0017:30 グループワーク②
17:3018:00 休憩
18:0020:00 グループワーク結果の共有

講師プロフィール(敬称略)
〇熱田敬子(あつたけいこ)
東京下町育ち。フェミニスト、アクティヴィスト。
ゆる・ふぇみカフェ運営委員、北京語翻訳通訳、ジェンダーや社会学の大学講師もやっています。研究テーマは人工妊娠中絶の体験談の聞き取り、日本軍戦時性暴力支援運動など。
フェミとの遭遇以前から心に決めていたのは、結婚制度の中には絶対に入らないことでした。そう決めたところから見えた風景と、出会った人たちが私の人生の宝物です。

〇濱田すみれ(はまだすみれ)
2017年から毎年38日の国際女性デーに開催している「ウィメンズ・マーチ東京」は、ジェンダーに基づく差別や暴力に反対するデモ行進です。
毎年、実行委員会を立ち上げて実施している、このマーチについて、これまで大切にしてきたことやデモを主催する際に気をつけていることなどを共有します。

〇梁聡子/永山聡子(やんちょんじゃ/ながやまさとこ)
成城大学グローカル研究センター 研究機構客員研究員/立教大学兼任講師。
専門は、社会学・ジェンダー・フェミニズム研究、社会運動論。研究課題は、ポストコロニアル社会における植民地主義残滓のフェミニズム(旧宗主国と被植民地国におけるフェミニズムの権力関係)。
事例として、リプロダクティブヘルツライツ、在日朝鮮人女性のアクティビズム、日本軍性奴隷制問題・解決運動から考察。アジア女性資料センター、一般社団法人ふぇみゼミ&カフェ、在日朝鮮人人権協会性差別撤廃部会などでも活動。
在日朝鮮人3世である。共著『ハッシュタグだけじゃ始まらない 東アジアのフェミニズム・ムーブメント』(大月書店)

〇飯野由里子(いいのゆりこ)
研究センター勤務。多様性と社会正義に関する教育コンテンツの開発・実施に従事する傍ら、フェミニズム理論、障害理論、クィア理論を行ったり来たり、くっつけたり混ぜ合わせたりする研究をしています。
『レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー』(生活書院 2008年単著)の他、『合理的配慮ーー対話を開く、対話が拓く』(有斐閣 2016年共著)や『クィア・スタディーズをひらく 1−−アイデンティティ、コミュニティ、スペース』(晃洋書房 2019年共編)を出版している。

連絡先】

ふぇみ・ゼミ事務所
115-0045
北区赤羽1-59-9 ネスト赤羽207

メール:femizemi2017@gmail.com
HPアドレス:https://femizemi.org/
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