イベント内容
19世紀から現代までの約50点の作品を通じて、部屋にまつわる表現をご紹介します。古くから、閉じられた室内で起こる出来事や、窓から差し込む光などは芸術家たちの着想源となり、部屋はさまざまな作品に描かれてきました。
近代化以降、社会的な地位や個人の趣味を反映した部屋の表現は、とりわけ絵画の重要なテーマとなり、数多くの室内画が制作されました。
コロナ禍でのステイホームを経て、部屋という空間への意識や日常における位置付けが変容しつつある今日の私たちの視点で、現代の息吹を伝えるアーティストたちが手掛ける作品とともに、部屋をめぐる多様な表現をあらためて見つめ直します。
現代を代表する作家である草間彌生、そしてヴォルフガング・ティルマンスの新収蔵作品を初公開いたします。草間はこれまでにベッドをモティーフとした作品を2点制作しており、新収蔵作品はそのうちの1点にあたる貴重な作例です。
本来であれば心身を休める役割を持つベッドが、無数の突起物に覆われ変容しています。
また、写真の新たな表現を開拓し続けるティルマンスの作品を新たに収蔵しました。
フィルムで撮影された過去の作品から、デジタル撮影を経た近年の作品に至るまでの10点には、彼が日常生活を送るとともに制作に明け暮れる時間を過ごした室内が捉えられています。
髙田安規子・政子は、身近な事物や風景を用いて、スケールや時間の感覚を揺るがす緻密なインスタレーションを手がけるアーティストです。
本展では、室内と屋外をつなぐ窓や扉を取り上げ、ステイホーム以降更新されてきたパブリックとプライベートの境界のあり方を問いかけます。
2021年に初めて二人展を開催した佐藤翠と守山友一朗は、様式を異にしながらも、これまでにいずれも室内の表現に重きを置いてきました。
コロナ禍の閉塞感により、庭をはじめとする自然への渇望をいっそう促されたふたりは、新作のなかで閉じられた部屋と開かれた自然との関係を再考します。
応募に関する情報
対象者 | 全年齢 |
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開催場所 | ポーラ美術館 〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 |
イベント日程 | ~2023年7月2日(日) |
参加費 | 大人:1,800円 大学・高校生:1,300円 |
応募締切 | 2023年7月2日(日)まで開催。 |